最初の戦法は、勝ちやすさより続けやすさで選びます
19 oktober 2026 - Ishikawa, Japan
将棋を始めて少し慣れてくると、「そろそろ自分の戦法を決めたい」と思う時期が来ます。ところが、解説書や動画を見るほど選択肢が増えて、かえって迷ってしまいます。ここでは、最初の一つを選ぶときの考え方を整理します。
勝率より、続けられるかを見る
戦法には、研究が進んで有力とされるものもあれば、型にはまると強い反面、崩されると苦しいものもあります。ただ、最初の段階では、どの戦法が強いかよりも、毎回同じ形で指し続けられるかのほうが大切です。同じ形で何局も指すと、駒がどう動くかが体で分かってきます。
攻めたいのか、受けたいのか
自分がどちらの展開を楽しめるかを考えます。先に仕掛けて駒をぶつけていくのが好きなら、攻めの形が早くできる戦法が合います。じっくり囲って相手の攻めを受け止めるのが好きなら、堅い囲いを作る戦法が向いています。好みに合わないものを選ぶと、指していて疲れてしまい、続かなくなります。
覚える手順の量を確認する
序盤の手順が長い戦法は、途中で相手が違う手を指すと、覚えたことが使えなくなります。反対に、駒の動かし方の方針が決まっているだけの戦法は、多少形が違っても応用が利きます。最初は、手順が短く、考え方が単純なものから入るのがおすすめです。
相手が変わっても使えるか
居飛車を指す相手にも、振り飛車を指す相手にも対応できる形かどうかを確認します。片方の相手にしか通用しない戦法は、勝てる相手が限られてしまいます。どんな相手にも最低限の形が作れる戦法を一つ持っておくと、安心して指せます。
十局は同じ戦法で指してみる
戦法を決めたら、結果に一喜一憂せず、最低でも十局は同じ形で指してみます。三局負けただけで変えてしまうと、何が悪かったのか分からないままになります。十局指せば、うまくいく展開と苦しくなる展開の違いが見えてきます。
棋譜を残して見返す
指した将棋は、簡単でよいので記録しておきます。序盤のどこで形が崩れたのか、囲いが完成する前に攻められたのかなどを見返すと、次に直す点がはっきりします。見返すのが面倒なときは、負けた将棋だけでも構いません。
定跡書は一冊を通して読む
複数の本を少しずつ読むと、書き手ごとに考え方が違って混乱します。最初は一冊に決めて、最後まで通して読みます。分からない部分があっても、まず先まで読み進め、あとで盤に並べ直すと理解しやすくなります。
対局後に一つだけ直す
一局ごとに反省点を多く挙げると、次に何を意識するか分からなくなります。直す点は一つに絞り、次の対局ではそれだけを意識します。小さな修正を積み重ねるほうが、結局は早く形になります。